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睡眠学セミナー

「歯科」と「睡眠」に関しては以前のブログでもご紹介いたしましたが、今回は平成30年2月25日、日本睡眠歯科学会主催の「睡眠学セミナー」に参加してきましたので、そのご報告です。

  

このセミナーは「睡眠時無呼吸症だけでなく、もっと睡眠のことを学びたい!」と全国各地から70名を超える参加者があり、盛大に開催されました。午前中は睡眠学全般の講義があり、午後からは睡眠時無呼吸症などの睡眠関連疾患の診断には欠かせない睡眠ポリグラフ検査(PSG)の装着、デモンストレーションと講義がありました。睡眠障害国際分類ICSD-3(2014)によれば睡眠疾患はなんと60種類以上もあり、われわれ歯科医師が担当する眠時無呼吸症はそのうちの1つにしかすぎません。そのため、睡眠時無呼吸症に対するマウスピース治療をする上で、睡眠学全体の知識は必ず必要になってきます。しかし、なかなか睡眠学全般の講義や実習を受ける機会が少ないため、日本睡眠歯科学会では毎年このセミナーを開催しています。私は、午前中の講義の司会を担当させて頂きましたが、今年も盛りだくさんの内容に、とても勉強になった1日でした。
 このセミナーには、日本睡眠学会の認定歯科医を受験される先生方も参加されていました。日本睡眠学会には「認定医」、「認定歯科医」、「認定検査技師」の制度があり、毎年4月に試験が開催されています。過去の学会参加、発表の状況や臨床経験の報告書などの申請書類も多く準備が大変な上に、試験は3資格共通の筆記試験と面接試験があり、なかなかの難関です。私も9年前(平成21年)にドキドキしながら試験や面接を受けたことが今でも思い出されます。平成29年7月現在、認定歯科医は全国で56名(http://jssr.jp/data/pdf/list/nintei_shikai.pdf)とまだまだ少ないですが、これからもっと歯科で注目されていく分野であると確信しています。今後も、睡眠時無呼吸症に対するマウスピース治療などを通して、みなさまにわかりやすく、最新の情報や治療を提供していきたいと思っています。
後藤基宏でした。

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